スイスからのお客様



スイスの空手クラブで指導をされているスイス人のご夫婦が私たちの道場の稽古に体験にいらっしゃいました。

毎回ですが、海外から来る空手家をお迎えする際に、日々、研鑽を積み重ねている方々に、どんな体験や情報が提供できるか、深く考えてしまいます。

海外(異文化圏)の方々が訪問してきた際に、ウチナーンチュとして、沖縄の空手人として、どうするべきか悩んでしまいます。

海外から来られる方のほうが、空手発祥の地である沖縄で空手の稽古をしている我々よりも、沖縄の歴史や空手の大家の先生方をよく知ってることがあります。

わざわざ、沖縄まで来ていただいているが、彼らにとって学ぶべきことはなにもないのではないかと思ってしまいます。

しかし、今回、案内していただいた旅行会社の方がおっしゃるには、「みなさんの普段のままの稽古に触れるだけで、海外の方には大変刺激になるんですよ」と言われました。
その言葉に大変気が楽になりました。


文化とは、我々の日常に流れるものであり、外から、異文化圏から来る人には、はっきり見える、感じるものであると学んだことを思い出しました。

そういえば、自分自身も他の県や海外に行くと自分が生活している地域との違いをはっきりと感じました。

住んでいる人にとっては、日常ですが、彼らにとっては非日常であり、

我々の普段の稽古に参加する。

我々の普段の稽古を見学する。

我々の普段に接することで、海外から来る人には、大きく感じるものがあると思いました。

ただ、できれば、それを言語化し、表現することが、マネージャー(マネジメントをするもの)には求められるのではないかとも考えました。

我々の普段に流れる文化とは、日本の武道の盛伸、ウチナーのチムグクルとはなにか

・己の向上を目指し、日々、鍛錬をする

・努力することを習慣化する

・高い集中力、過去にとらわれず、未来を恐れず、今、ここ、この一瞬だけを生きる

・知足(足るを知る)

・利害、損得に左右されることなず、お金儲けだけに執着せず、見返りを期待せず、人に与える

・勝ち負けに拘らない

・社会に役立つ人間を育てる機関としての空手道場

・厳しさ、穏やかさ、和やかさ

・明るく、楽しく、元気が良い

・分け与える、譲り合いの精神

・ナンクルナイサの精神

・ミーミークージーせず、なんでも受け入れるチャンプルー文化

・空手でお金を儲けることを考えない

などなど様々なことを考えました。

しかし、なにより、時間もお金も使って、沖縄までスイスの香りを運んできてくれることに感謝したいと思いました。

異文化に触れることで、なにか、感じたり、気づいたりしていただければ幸いです。

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